暑さ対策が企業の義務に――「命を守る現場づくり」の第一歩
働く人を熱中症から守ろうと、厚生労働省は、暑い環境での作業が見込まれる場合、熱中症のおそれがある人を早く見つけて適切な対策を取るよう、企業に対して罰則付きで義務づける方針を決め、今年の6月から始めることにしています。
全国では職場の熱中症で、2022年に30人、2023年は31人が亡くなっていて、厚生労働省によると主な原因は"体温が高く意識がもうろうとする"といった初期症状の放置や、医療機関への搬送などの対応の遅れでした。熱中症は、気温の高さだけが原因ではありません。「防げる災害」であり、企業の取り組み次第で大きく被害を減らすことができます。
対象は「暑さ指数」が28以上か、気温が31度以上の環境で、連続1時間以上、または1日4時間以上の実施が見込まれる作業です。企業が対策を怠った場合は6か月以下の懲役または50万円以下の罰金が科される予定です。
トピック1:熱中症は「防げる災害」。企業の姿勢が問われる夏へ
熱中症は一見すると自然現象の影響による事故に見えますが、実際には「企業の対策不足」が原因となっているケースも少なくありません。
たとえば、適切な休憩時間が取れていなかったり、作業場所に日陰や風通しがなかったり、水分補給を徹底していなかったり。これらはすべて人の手で改善できる要因です。
厚労省の義務化方針は、「命を預かる責任が企業にある」という明確なメッセージ。現場任せにせず、制度・設備・意識改革を企業主導で行うことが求められています。単にルールを作るだけでなく、全従業員が理解し行動できる仕組みが必要です。
トピック2:今、必要とされる熱中症対策
冷却アイテムの活用:ここで注目されるのが空調服(ファン付き作業着)や冷却ベストなどです。特に高温下や炎天下での作業が避けられない現場(建設、工場、物流、農業など)で、大きな効果を発揮します。空調服はファンで外気を取り入れて体表から熱を逃がし、冷却ベストは冷却材やペルチェ素子を使って体温を下げます。
弊社では、こうした「着る暑さ対策」を中心に、各現場のニーズに合った商品を豊富に取り揃えています♪